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固有名詞が一般名詞になるとき 2015.11.29
私が生まれる前に発行されたメンテナンス本から。 日本で革サドルが各社から発売されていた頃、BROOKSの品番に従って「17型」などと称されていましたが、どうやらこの辺りに原因がありそうです。 英国の資料をベースに編集されていますが、この型番がBROOKSの物とは何処にも書いてありません。 エルスの車種名がそのままマスプロ車の車種名になったように、BROOKSの固有の型番が一般の型式名に成ったのでしょうか。
コレは是非とも復刻して欲しい一品です。
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逆読み 2015.11.25
IRDのカンチブレーキ、「ケイファム」とでも読むのでしょうか?
シューは上下に16mmアジャストできるそうです。
右から読んだら、やっぱり「マファック」ですね。
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夜明け前 2015.11.19
1974年のNC誌に当時の杉野社長が投稿された「Cyling in America」の一節です;
「どうして若者がこんなに沢山自転車に乗っているんだろうか。それも15歳以上、25歳位までの年齢が一番多い。日本では一番少ない不毛の層のはずの若者が、こちらでは楽しんで自転車に乗っている。それも女の子の多いのには、全くあきれる。 ドロップの10段ばっかりだ。
(中略)日本の女性がこんな流行に従ってくれたとしたら、いや、間もなく日本にもこんな時期が来る。間違いなく来るに違いない。その時こそ日本のサイクリングの夜明けなんだ。」

この記事に先立つこと数年、色々なメーカーが様々なチャレンジを試みてきてました。 これは後にアシックスの一部となるGTO。
シマノは、なんと1967年にこんな試みを行っています。
業界を、いや日本の自転車シーンを牽引してこられた一人として、日本の現状を観ることが出来たなら、どう思われたでしょうか。 

これは、やはり同じ頃のNCの口絵にあった、コモ湖畔で新聞を広げるシニアサイクリスト、自転車はレニアーノでしょうか。
ここまで大人の趣味として根付かせることが出来るのか、いまからが正念場です。
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シクロジャンブルでお会いしましょう 2015.11.18
23日(祝)お天気が少し気掛かりですが、皆さまとは久しぶりにお会いできますことを楽しみにしております。 今年もCarradiceのツィードバージョンが少量入荷しております。
このペンドルベースの物は22,600円
こちらZipロールベースの物が13,900円
40cm長の純正ストラップも入荷です。 各色2,200円です。
在庫につきましてはお問い合わせ下さい。

あす19日(木)は所用のため休ませて頂きます。 20日(金)は堺に居ります。
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旧い英国フレームの活かし方 2015.11.13
旧い(製造年を調べ切れていません・・)RaleighのLenton Sportのフレームをベースに新品のパーツで組み上げ。 ヘッドやBBも含めて回転部分は超スムーズです。
オーナー様拘りの、このショートフェンダーは、嘗て未舗装路でのレースでブレーキがドロ詰まりして作動しなくなるのを防ぐための物でした。
1948年のツールでのボベとバルタリの激走。ショートフェンダーが備わっています。
この組み合わせ何例目だろうか・・ TAのリングに負けぬ輝きを放つSunXCDのクランクに、スニーカーでのライディングに最も適したMKSアーバンプラットフォーム&ハーフクリップ。
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英国発の自転車イラストといえば 2015.11.12
英国の自転車画といえば、フランクパターソンがまず揚げられますが、雑誌「Cycling」誌に掲載されていた Johnny Helms 氏による一寸シニカルな漫画も、その飄々とした画風とともに印象深い物でした。
これは Mercian Cycles の広告ですが、「さてこの中のだれがMercainに乗っているでしょうか?」との問いかけに対して、「Mercianのライダーは5分前に通り過ぎたので、誰もいません。」というのが答え。何もない事をもって、製品の優秀性を訴えるという手法です。
「あら、あなた。もうお帰りになったの。あなたはいまごろ記録を打ち立ててるんじゃなかったの?」
ご興味のある方は Johnny Helms で画像検索してみて下さい。
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1947年のルシクルより 2015.11.10
相も変わらず拾い読みシリーズ第3弾! 

昔からイタズラする人には困ってたんですねぇ。ウイングナットからスポークに向けて棒が付きだして、回せないようにするアイデアです。
手が掛かりやすいように湾曲させたブレーキレバー、70年近く前に有りました。
Mafacよりも遙かに現代のカンチに近い形状、シューを上下にアジャスト出来そうです。 おまけに滑車千鳥付き。本当に昔の物か疑いたくなる程の完成度。


今週は木曜日通院の為、金曜日にジョイジャパン様へお伺いします。
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拾い読みII 2015.11.8
古いNCの記事から。 スラントパンタは世界のデファクトスタンダードとなりましたが、これもメカニズム的には稚拙ですが、手元シフトの元祖と言えるでしょう。
カンチブレーキが高嶺の花かつ高級車の代名詞だった時代、カンチ台座のない自転車をカンチ仕様にできた、恐らく世界で唯一無二の「吉川バンド締めカンチブレーキ」
これは同じ発想の物がCLBから「オートブレーキ」の名前で販売されていました。 さらに進化してヘリコイド機構を内蔵したSEブレーキに引き継がれます。
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拾い読み 2015.11.5
私自身も使い出したら止められない、ERGONのグリップですが、もう少し見た目の色気があれば使ってみないのだけど・・・という方も多かった思いますが、BROOKSからオリジナルのERGONが登場! 日本でのリリースは未定ですが、現地価格は89ユーロですから、国内価格は1万円程度ではないかと想像します。カラーはクロとブラウンの2種です。
日東ハンドル製のGB製品が有った、と巷の噂ですが真偽のほどは?
実は日東ハンドルがGB製品を自社製品として売っていたというのが本当のところのようです。(画像クリックで拡大します。)
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怪我の功名? 2015.11.2
入院したお陰で、日頃は自宅のベッドサイドに崩れ落ちんばかりに積んでいた本にじっくりと目を通す時間が取れました。普段からそこまで多忙なわけでは無いのですが、つい直接仕事に関係の無い事柄は後回し、という意識があって買って「積ん読」や「斜め読み」と称して、読んだつもりで実は殆ど内容を理解せずにいた本達に随分とつきあうことが出来ました。最近入手した本のお勧めを二冊ご紹介致します。
タイトルだけ見ると、何やら初心者向けに、車種やフレームの寸法、果ては素材による乗り味の違い、ついでに交通法規などなど、ありがちな内容かと思って期待していなかったのですが、若い頃に世界一周を為して、その後も多数の自転車を乗り継いできたベテランサイクリストが最後の一台とも言える自転車を手に入れるストーリーです。 そして自転車や構成パーツの歴史的な成り立ちを手短ながらも、筆者が英国人ということもあり、日本で「自転車の歴史」として語られている物とは幾分違った視点で書かれており、読み応えがあります。
こちらはフランス在住の日本人のご婦人が書かれた物ですが、中にツールドフランスについての記述があります。 フランスでのTVの放映事情なんかが書いてあるのか?と手にしたのですが、これまたツールの成り立ちが一般に言われているライバル紙に対抗してロト紙が始めた、というだけの物ではなく、実はその前にフランス全土を二分する政治的な大事件があり、それがツールの誕生へと繋がって行くというストーリーが語られています。

以上二冊、是非おためし下さい。
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