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どや? ダイヤモンド 2012.6.28
前回ご紹介しましたダイヤモンド ファーストランが完成。
今もこれらのゴム系パーツを供給してくれる、ヨシガイ
とパナレーサー(パナソニックポリテクノジィズ)に感謝。
鈴江(スズエ)のデッドストックのラージハブに組み替え、一気に当時の雰囲気に。
思い起こせば、このパーツ構成は、74年の世界戦に参戦した競輪選手から成るプロロードチームに供給されたBS製レーサーに瓜二つです(ハブはトラブル時のホィール供給に備え、DURA-ACEが使われていた)。 

子細に見ると当時レーサーに適したラグ(当時の古老達の言い方では「ラック」ですが)が無かったために、一般車用のハンガーラグやフォーククラウンを手作業で加工しているのが見受けられ、如何に手の込んだフレームかを思い知らされます。
ともかく再生は完了しましたが、更なる乗りやすさもご提供可能です。 
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ダイヤの輝きよ 蘇れ 2012.6.24
ブリヂストンの最高級ブランド、ダイヤモンドのスポルティーフが入場。
全体像だと結構綺麗に見えるのですが、その実態は・・
動きの悪い回転部は全てオーバーホールし、錆びたスポークは張り直しの予定。 しかしこのDura-Aceのハブはどうもおかしい。 このフレームは1970代前半の物の筈なので、記憶に依れば三信松本のラージハブで、OLDはフロント96mm、リア124mmのJIS規格だったはず。DURA-ACEの100/120mmがJIS規格に成るのは、それから10年も後の1985年頃。 寸法の合わない物を、無理矢理入れているようです。
パイプは何とレイノルズ531が奢られ、タップリと肉厚のあるプレスラグに施された上質なメッキは、製造から40年近く経ってもその輝きは衰えない。
このエンドは全体のシェイプはルネルスを模した物の様ですが、当時の国産高級スポーツ車のデファクトスタンダード、Suntour V-Luxeに対応するために、裏ナットの「逃がし」が設けられています。
BBのオーバーホールを終えた図。後はオーナー様と打ち合わせの上、ホィールのメンテナンス。

此は当店オリジナルのミニヴェロ様ハンドルとBrompton純正バーの対比です。
当店の物の方がホンの僅かに低くなっています。剛性の高さがウリなのですが、この高さの違いも乗りやすさに貢献しているかも知れません。残り僅かになりましたので、ご興味のある方はこの機会に是非。4800円
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クラブモデル 旧くて新しい「旅する自転車」  2012.6.22
製造年に約40年の隔たりのある2台。全体の雰囲気はとても良く似ています。
赤いRaleighはもともと純粋なレーサーとして作られた物ですが、時を経てそのゆったりとしたフレームスケルトンは、いまでは高速ツーリングモデルに相応しく、手前の白いPashley Clubman Countryと比較すると、BBハイトを除いてほぼ同等です。
RaleighにセットしたChossyのサドルバッグは、かのFrank Pattersonも愛用していたものだとか。
(このバッグは販売しております。お問い合わせ下さい。)
美しいクラブモデルを、旅のお供に如何でしょうか?

話は変わって、この直付F/D用クランプ。28.6ミリ径ですので、クロモリフレームにうってつけです。1,050円です。

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AM−7! 2012.6.18
今月に入ってから、ずっとシクロジャンブルが(主催者でもないのに)ずっと気掛かりで、仕事が停滞気味。急ぎませんから、とお預かりした自転車達、ちょっと気を許すと店の中を占拠してしまいます。少し平常ペースに戻して、お引き渡し状態になったAM−7です。
この車体は元々AM用のチューニングサスペンションの開発者の物ですから、流石にスムーズです。
新しいオーナーの希望により、初代スーパーレコードをメインに、且つ街乗り用にオールラウンダーバー改造することにしました。
Moulton特製の親子孫3枚セットのトップ〜3rdコグを備えたSuntour Winnerは、旧SRのロー最大ギヤをクリアするために、ローを23Tに変更し、4thから6thをインデックス用のAPコグに組み替え。Winner/Winner Proのローギヤは初代Winnerのギヤと互換性を持たせてあることを思い出し、40年近く前の初代Winner用のデュラルミン削りだしの23Tコグを装着。
IGチェーンとの相性はとても良く、驚いたことにオーバーシフト無しにするするとスムーズに変速してしまいます。スプリングアウターが上手くオーバーシフトを吸収してくれるのが効いているのか?

一番の難点はこのシフトレバー用ボス。
博士、いくら何でもコレはないでしょう、と嘆きたくなる只のマル。(奥の物。通常は手前の様に小判型に成っている。)仕方がないので、サムシフターをひとつ犠牲にして、それをベースに加工してやっと取り付けられました。
その他、BBのチェーンライン合わせから、ハンドルバーのポリッシュと、加工満載。

閑話休題 縁(えにし)さんのキャップ&サコッシュ入荷しております。 これは私の大好きな逸品。 もうする祭りの季節ですね!
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これは矢張り理想の型かもしれない 2012.6.17
当店へ2度目の長期入場となったこの個体、日本では余り馴染みのないHobbs of Baribicanという英国のメーカーの物。
フレームは確実なことは判りませんが、60年以上前の物と思われます。前回26インチW/Oで完成車にして納品させて頂いたのですが、余りの走りの良さに更なる走りを求めて700Cにしたい、というオーナー様のご希望に添って、SunXCDのリムを利用して改めて組み直しました。
コレは反則ワザ、最早新品では入手困難な英国製Blumelsのマッドガード。幸いにして、サンエスがDixnaブランドで良く似た形状の物を提供して呉れているのですが、如何せん付属のスティが・・・
 この年代物のBrooks B-17、革の肉厚は今の二倍はありそうです!
さて、肝心の乗り味は? 設計外寸法のタイヤを履いているので、低速域では少し気を遣いますが、常用速度域では本当にコレが旧い自転車なのか?というほど思うままのライン取りが可能です。
実は今回の組み替えに際しては、工房赤松さんの手を借りて、完全に芯出しをやり直しています。
オーナー様は旧い物に極端に拘ることなく、シールドベアリングBB、Fハブ、デュアルピボットブレーキを選択されているので、走る、曲がる、止まるのどれをとっても、現代の一級レベルにあります。
唯一の心配は、その快適さについ旧い車体だと言うことを忘れて、無理な走りをして仕舞われることです・・・
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明日6月9日は17時半で閉店いたします 2012.6.8
明日6月9日は17時半で閉店いたします。
6月10日はシクロジャンブルに参加しますので、15時に開店します。
Pashley Clubman完成車、当店オリジナル仕様です。SunXCDとMicroshiftをメインに、GranCompeのシフター、ステムなどで価格は23万円。サイズは510mmと545mm、カラーはこのアイボリーとワインレッドの2色から選んで頂けます。仕様変更ご相談下さい。
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シクロジャンブル もうすぐですね 2012.6.4
当日は(お天気次第ですが)お店は午後遅くの開店にして、会場へ向かう予定です。当日は私達が以前から進めてきた、小粋な大人用タウン車の最終サンプルにお乗り頂ける予定です。価格などの発表は今しばらくお待ち下さい。
こんな雰囲気の自転車を現代風に解釈したらどうなるのか?をテーマに開発してきた物です。
これは志賀直哉の短編小説「自轉車」にも登場するクリーブランド号。1928年の製造ですから、残念ながらOhio製ではありません。20世紀初頭に生産過剰からアメリカの自転車産業が立ちゆかなくなったときに、五大湖対岸のカナダCCM社に経営が移管してからの物で、カナダメイドの物です。80年以上開けられたことの無かったであろうコースターブレーキ。
写真では判りづらいですが、リテーナーの向きが現代の物と逆になっています。当時自転車は最高の機械でしたから、素材や工作精度は現代の安価な自転車のパーツなどとは比較のしようもありません。
前輪のブレーキが装備されていないので、現代の路上で乗ることは出来ませんが、近くの農道で一っ走りした感想は、大ぶりな700Bタイヤのもたらす乗り心地とホィールが走ってくれる感は、小径車に乗り慣れた身には新鮮です。

閑話休題 ジロも終わり最大の山場、Tour de Franceがやってきます。被るのは勿体ない? こんなレトロなキャップ達が入荷です。
一枚1,000円です
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