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英国車 この厄介で親愛なるなものたち 2009.6.29
これが届きました。必要としている方には説明不要でしょう。 RALEIGHを初め旧式の英国車に良く見られる右ハンガーワンを抜くための工具です。これを右ワンにあてがい前後からナットで固定したら、この工具をレンチでつかみエイヤッとばかりに抜くわけです。メンテナンスだけでしたら、無理に抜くこともありませんが、BBの交換やフレーム再塗装などには必要となります。

ただし工具があるからといって、あせりは禁物です。長らく開けた事も無い右ワンはかたく締まりこんでいるでしょうから、潤滑油を吹いて最低一晩は寝かした方が無難でしょう。

洋の東西を問わず旧き佳き時代の英国車好きはいるもので、アメリカではこんな興味深いイベントが毎年開催されています。
http://3speedtour.com/
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コテイ観念を覆す 2009.6.28
何年か前から街乗りピストが流行していますが、流石にアップダウンの多いこの大阪北部では、練習中の競輪のプロ達を除けば見かけることは稀です。当店のオープン当初から正面のウィンドーを飾っているHETCHINSは固定ギヤを装備した27インチ(ビード径630mm)でして、70年以上前の老体に鞭打ち何度か走らせて見たのですが、下り坂では大きなフライホイールとして作用する後輪がどんどんと後ろから押してきて、フロントだけのそれもプアなブレーキではバックを踏むのに忙しいばかりでライディングを楽しむどころではありません。しかしながらこの20インチのFLAT1トラックバイク(下写真参照)
は、上り坂や平坦路では下死点を過ぎた自分の脚を押し上げてくれるという固定ギヤの利点を残しながら、下りや減速時にも意に反して加速しようとする感覚からは開放され、前後に配されたデュアルピヴォットブレーキは常に必要十分なストッピングパワーを発揮し、コテイは乗りにくい、という固定観念を覆す画期的な乗り物です。

FLAT1 トラックバイク 460mm(適応身長150〜170cm)
               485mm(      160〜180cm)
               Color 黒、デイグロゥピンク、デイグロゥグリーン
               9.8kg
               52,500円
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クマ出没 2009.6.27
前触れも無く突然クマが現れました。ただしクマといっても蝉の話で、自宅近くの公園でクマゼミが鳴き始めました。例年は先ず梅雨も明けやらぬ内からニーニーゼミが鳴きだして、梅雨明けの夏本番からクマゼミが登場するのですが、雨の少ない今年は早くも夏本番とばかりに現れたようです。芭蕉が「岩に染み入る」と詠んだニーニーゼミの声は、涼しささえ感じられるほどなのですが、クマゼミの大合唱はものすごいダイナミックレンジで、並木道を通る救急車のサイレンの音さえかき消してしまうほど。
自転車に乗っていて熊に出くわした話は余り聞いたことはありませんが、私自身去年の春先に京都の亀岡から水尾を経由して嵐山へ抜ける、いわゆる明知越えのルートを辿ったときに、「熊に注意」の看板を見て相当怖かった記憶があります。冬眠から目覚めた腹を空かせた熊に出会ったらどうしよう、道は荒れているし下りでも追いつかれるかも・・と結構恐ろしかったです。
熊は無くとも犬に追いかけられた経験のあるサイクリストはかなり多いのではないでしょうか。サイクリストと犬との闘いの歴史(?)は古く、先日の「輪行」の語源を表した、明治29年発行の渡邉修二郎著「自転車術」においても「辺鄙の地を乗行する時は、犬の吠えつくことあれば、必ず鞭を携うべし。」とあります。流石に鞭を携帯となると、今日では危険物所持と看做されかねませんが、二十年余り前にも犬を追い払うにはインフレーターを、それもカンパの角突きアダプター付が良いなどという冗談がありました。
などと考えながらStridaで夜道を帰ってきましたが、空気圧を少々高めに設定したStridaは良く転がるのですが、ステアリングへのキックバックが強く、しならないフレームは荒れた路面ではトラクション不足となり、やはりStridaには低めの空気圧、といわれるのが正しいことを実感。
ということで、なんとか自転車ネタで結べました。




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29インチ!? 2009.6.24
このところ29er(トゥーナイナー)というマウンテンバイクが出始めていますが、29インチとは一体何なのか?を考えてみたいと思います。
29erが履くリムはビード径622mmですから、リムサイズで言えば700Cになります。お尻に付く「C」はタイヤの太さを表す記号ABC(細い方から順にABC)の「C」であり、700Cは英国式で表せば28x1−5/8インチとなり、リム径では28インチに他なりません。タイヤ外径を一定に保つために、タイヤが太くなる(A<B<C)とタイヤハイトも高くなるので、リム径は小さくなる。 ミリとインチと表示方法こそ違え、戦前には英仏ともにサイズは完全に一致しておりました。

ビード径(mm) 仏式表示     英式表示 
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642     700A     28x1-3/8      
635     700B     28x1-1/2     
622     700C     28x1-5/8  

590     650A     26x1-3/8
584     650B     26x1-1/2     
571     650C     26x1-5/8  
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第2次大戦前後の27インチ登場を契機に、リム径は一定でタイヤが太くなるとタイヤ外形もそれに連れて大きくなるという、それまでの「タイヤ外径基準」から「リム径基準」への転換が生じ現在に至ります。残念ながら27インチ登場の背景は、私の知るところではありません。
同じように700Cのリムに2.2インチ(約56mm)幅のタイヤを履くと、タイヤ外形は29インチに達した、というのが私の推察です。  
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電車でGO! 2009.6.22
そんな名前のゲームがしばらく前に大流行しました。自転車を袋に詰めて電車に載せて遠く離れた目的地まで一気にワープ。行動範囲が飛躍的に広がります。折り畳んだり、ばらしたりした自転車を袋に収納して鉄道で持ち運ぶことを「輪行」と称することはいまや周知のことですが、実はこの「輪行」という言葉、明治の初め頃には自転車に乗って走行することそのものを指したそうです。それが何時どのような経緯で、現在のような意味に転化したのか大変興味のあるところです。私が自転車を始めた1970年代初頭には既に現在と同意で使われておりましたので、それ以前ということになりますが、その頃に「輪行」を最も頻繁に利用したのは恐らく競輪選手たちでしょうから、その辺りにルーツがあるのかもしれません。

さて、商品紹介もご一読下さい。輪行袋をご用意いたしました。
ロードバイクやATBの前輪を外すだけで輪行できてしまうスグレモノ、TIOGAコクーン 3,200円
同ミニヴェロ用 バイクキンチャク 2,800円
新着 バイクマントル フレームに取り付けたケースから引き出したカバーを被せて輪行袋代わりに使えるアイデア商品 Strida用、BD−1用、DAHON用各種あります。価格についてはお問い合わせ下さい。詳細はコチラから
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WALZのこだわり 2009.6.20
じっくりとご覧下さい。WALZキャップの裏側です。機能的な必然性という観点からは生まれ得ない、製作者のこだわりが感じられます。
背景にあるのは志賀直哉の短編「自轉車」を収めた文学全集の一頁と、チリ産オーガニックワイン「コノスル」の空き壜です。(中身は販売いたしておりません、悪しからず。)
店舗に自転車に関する書籍や雑誌を置いております。何時でも手にとってご覧下さい。
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ティー 2009.6.19
コットンの質感、発色、縫製などどれをとっても申し分ありません。図柄とカラーは当店のオーダーによるものです。 ここにあるものは、どれも自転車やパーツを前面に打ち出したものですが、自転車の存在を感じさせずそのまま街着として通用するものもございます。
好評に付き売切れの際にはご容赦下さい。現在2ndロットの発注を予定しております。

アメリカ製 T−Shirt 3,500円
(輸入品に付き為替レートにより価格は予告無く変更になることがあります)
Sサイズ=日本のメンズのMサイズ
Mサイズ=  ”       Lサイズ
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メガサイズ 2009.6.18
ファーストフードはメガサイズ流行りですが、こちらはメガサイズだからといってお得なわけではありません。 入荷以来大変好評をいただいておりますWALZのキャップですが、その優れたデザイン性から、自転車用としてのみならず、街用として頭にぴったりしないサイズが欲しいとのご要望を受けて、注文しておりましたLサイズが届きました。
手作りだけに前回入荷のMサイズとは色合いやチェックのパターンに少し違いはありますが、とてもクラシカルで良い雰囲気です。紺の無地もあります。いずれも風通しの良いサマーウールです。 
WALZ CAP Lサイズ 2,800円
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絶滅危惧種的物入れ 2009.6.17
そういえば最近店頭で並んでいるのを見かけなくなりました。以前はレーサースタイルで出掛ける時には、必需品だと思っておりました。サコッシュといい、本来長丁場のレース中に選手に補給食を手渡すのに使われる袋で、補給袋とも呼ばれます。などとわざわざ説明したのも、先日のシクロジャンブルでも以外に知られていなかったからです。
僅かな数量ですが、店頭にて販売いたしております。
サコッシュ 2,000円
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白! 2009.6.15
先日ご紹介しましたTOKYOBIKE SS、どうせやるならここまで、とばかりにタイヤとブレーキアウターケーブルまで白にしてみました。
勝手にType:アルビオンと命名。 リアは両切りのハブにシングルフリーと固定ギヤが装備されておりますので、街乗りピスト的な使い方も可能です。値段は据え置きの48,000円。1台限りのスペシャルです。フレームサイズ470mm。
ところでTOKYOBIKEにはフレンチバルブが標準装備ですが、当店でお買い上げのTOKYOBIKEには、この英式バルブ変換アダプターをお付けしております。
(但し人形は含まれません、念のため。)
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Strida メンテナンス 2009.6.12
最近通勤の足としても活躍中のStrida。 しかしながらこのところ、どうにもブレーキング時の「カックン」感が大きいような。もともとドラムブレーキなのでソンナモノカ、と思ってはみたものの、どうにも気になり開けて見る事に。
構造上排出されないライニングのカスを掃除し、ドラムの傷などを点検したが異常なし。しっかりと組み直して試走してみると、素晴らしいブレーキフィールに。
結局は、ホイール取り付けボルトが若干緩んでいたことが原因のようです。 これでまたしばらく、機嫌よく足になってくれるでしょう。
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夏の装い 2009.6.11
梅雨の合間の太陽が顔を覗かせ、湿度も下がり「初夏」の言葉がピッタリの気候になりました。そんな季節にぴったりのTOKYOBIKEが入荷しました。

シンプルさを追求したシングルスピード仕様。白いフレームにサドルやグリップも白でコーディネイトされています。もともと同じ車種でも、フレームカラーが異なればタイヤサイドの色やチェーンガードの色を変えるほどカラーリングに拘ったTOKYOBIKEですが、なんとチェーンリングまでシロです。

白のトラウザーズにコードレーンのジャケットなんて出で立ちで、シーサイドポタリングなどと洒落てみたくなる1台です。

TOKYOBIKE SS 48,000円

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脚も守りたい 2009.6.10
梅雨の季節がやってきました。出発時に降っていれば諦めもつきますが、降水確率30%と聞くと悩ましくなります。或いはこのところ盛んになってきた長距離耐久イベントなどは、走るうちに気候が変わることもあります。 上半身は各社から様々なレインウエアが発売されておりますが、下半身はといえばズボンタイプのものになってしまうか、濡れるのもものともせずに走るかといったところでした。ズボンタイプのものは雨除けには良いのですが、脱いだときにかさ張るのが難点でした。この「レインレッグズ」は畳むとこぶし2つ分ほどのサイズになります。

装着した姿です。おなかから膝下辺りをカバーしくれます。

RAINLEGS 5,500円
Mサイズ 165−175CM
Lサイズ 175−185CM
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Price Down 2009.6.8
メーカー在庫処分により大廉売の、12インチホィール小径モデルです。

適応身長135cm〜180cm ですから、家族共用のセカンドバイクとしていかがでしょう。
シートピラーは外側が樹脂巻きになっており、サドルの上げ下げも至ってスムーズです。
アルミフレーム採用で重量は10kg。サドルとハンドルを一杯に下げることで、ここまでコンパクトに!

完全整備済みで販売いたします。 
フレームカラーは写真のブラウンのみになります。 19,800円


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父の日−ロスプレ 2009.6.7
失われた世代がロスジェネ(ロスト・ジェネレーション)なら、「母の日」と比べ圧倒的に忘れられた存在(ロスト・プレゼンス勝手に略してロス・プレ)たるのが「父の日」です。ならば自分で自分に御褒美をという向きに如何でしょうか。
最近はクール・ビズとやらで、6月に入ればノーネクタイという方も多いかも知れませんが、オフ・デューティーでもちょっとフォーマルなパーティー等にお勧めです。京都で職人さんが丹精込めて作り上げる品です。 
色は写真の、紺の他に、えんじ・黄・ライトブルー・グリーン・茶の六色
絹100% 3,780円
ギフトボックスもご用意いたしました。
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The End 2009.6.6
入荷が遅れていたジル・ベルトゥのバーエンドプラグが届きました。



色はライトブラウンとダークブラウン
それぞれドロップバー用とATBフラットバー用
があります。 値段はいずれも 2600円(税込)です。

*フラットバー様は差込部の外径が約19mmあります。
 薄肉のATBバー用ですので、厚肉のフラットバーには
 使えないものもありますので、ご注意下さい。
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コモノですが 2009.6.5
小者ならぬ小物の話です。 この画像のペダルとクランクの間にある薄いワッシャー、その名を見ての通りペダルワッシャーといいます。
MKSのシルバンツーリングはクラシカルな佇まいで、そのまま使っても良し、トークリップ&ストラップを付けても絵になります、が一つ問題が。 ペダル軸のクランクと接する部分が鋭角に切れており、グイグイと踏まれるて締まりこんでゆくうちにアルミのクランクに食い込んでゆきます。鉄クランク全盛の時代からある旧型のペダルを使う際には、必須のアイテムです。 FSAペダルワッシャー 290円(ペア)
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ロードスター 2009.6.3
本日納車させていただきました、TOKYOBIKE PROMUNADE。


オーナーはデザイン系のお仕事をされており、この自転車もカラーコーディネイトに拘り、アウターワイヤーを黒に、サドルとグリップをダークブラウン、QRシートクランプは廃し、すっきりとしたクランプで留めました。
たっぷりとしたフレームサイズに余りピラーを出さずにセットしたシルエットは、往年の英国ロードスターを髣髴とさせます。この先どう熟成してゆくのか、楽しみな一台です。
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ミステリー 2009.6.1
いつもはひたすら商品セツメイばかりのページになってしまっておりますが、たまには純粋に自転車ネタでも。
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ここに掲げたのは1964年のニューサイクリング誌の表紙ですが、この年は東京オリンピックが開催されました。 幼かった私はTV中継が始まる前の華やかなファンファーレと、日本勢では何故か重量挙げの三宅選手の記憶位しかなく、自転車ロードレースなどという種目の存在など知る由もありませんでした。 

さてこの号の表紙は東京オリンピックロードレースの一コマです。 当時釣鐘型のMAFACが多数を占めていたことがうかがえます。 それに混じってUNIVERSALのセンタープルや、中央の選手が使用しているのはカラーアルマイトの施されたWEINMANNのサイドプルでしょうか、オール○○○になる以前のバラエティに富んだ組み合わせが見られた時代でした。そんな中で左端の選手が使っているのはサイドプルですが、よく見るとカンパのサイドプルではないでしょうか。 詳しい方は既にお気づきでしょうが、カンパのブレーキが世に出たのは4年後の1968年だったはずですから、デビューの4年も前に既に実戦に投入して煮詰めていたということになります。商品のライフサイクルが短くなった現代では、4年も経つと次々世代商品に代わっているかもしれません。 さて真偽のほどは?
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