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コレをなんと呼ぶのか? 2011.12.28
この黒いジャバラ状のパーツ、シールドBBの登場以来姿を消してしまいましたが、さて何という名前でしょうか?
答えはウォーターシー(Water Sheath)なのですが、「ウォーターシー」という名前で呼ばれることが多いようです。40年程前に目にした資料には「ウォーターシーフ」と記されており、私自身も長い間それが正しいものと思っておりました。恐らくそれよりも以前に、当時手書きの原稿を元に活字を拾って行く段階で、「ス」が「フ」に化けて世に出てしまったのではないでしょうか。

このブレーキの留め方、今ではスポーツ車では当たり前の様式です。
これ以前はこういうナット式がレーサーでも一般的でした。
上の方式を枕頭式やリセスドボルトなどと称しますが、某老舗卸の伝票には「ソメック」と記されています。この方式は当初ボルト長が短くなることによる軽量化と、スッキリとした外観を求めて、取り敢えずフロントフォークのブレーキ穴を拡げてシートピンを流用して留めることを、ヨーロッパのメカニック達が手作業で始めたスタイルなのです。それを製品化し、前後とも枕頭式ナットに対応したフレームとして最初に日本へ入ってきたのがsomecだったことに由来するものと思われます。

などという、あまり役にも立たない話しですが、本日で今年の業務もひとまず終了です。 この一年お世話になりました。 来る年が皆さまにとって素晴らしい年になりますように。 
コメント(2)カテゴリー:自転車全般


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